生者、死者、ともに一人

ラブでコメな要素を持ちつつもシリアスな平成ライダー風現代怪奇アクションラノベ『天空のアルカミレス』の第三巻を読みましたのですよ。
なんか今回は国立はる華嬢が神発言連発しすぎな件。






新キャラの毬子ですが、ええいなんて不憫な子なんだ。アパタスの最期のシーンで不意打ち気味にグッと来てしまい、顔がクシャッとなってしまいましたのですよ。
彼女の行く末に関しては友典が今後もキーになりそうな予感。


それにしても許せないのはグロスマンなりよ。初っ端からいかにもな悪人オーラ出してましたが、過去の真相が明かされるシーンはやっぱりショックでしたよ。薄汚い名無し発言とかね。憤懣やるかたなし。しかもこの巻のラストで礼菜に何かしてるし。おいおいルスランさん黙っていて良いんですかい?


亨司の思惑はさておき、拓也と日向子は良い雰囲気になって参りましたな。かなり踏み込んだ発言もありましたし。とはいえ日向子もそれとなく危惧しているように、二人が親密になるほど礼菜と再会したときの修羅場が深刻になりそうで怖いです。グロスマンになにかされてるし。しかし逆に件の指輪こそが、礼菜をこちら側に踏みとどまらせる、或いは連れ戻す際のブレークスルーになりそうな気もする。
そういや日向子が拓也に畏れを抱くという伏線もあったなぁ。これも先々なにかありそうで怖いわ〜。


伏線といえば思わせぶりに語られているだけの『聖婚』とか亨司の正体とかルスランの思惑とかまだいろいろありますですよ。あとがきによるとシリーズの折り返し地点とのことで次回から大きく事態が進展というか悪化しそうな感じです。やっべ、すげー楽しみになって参りましたーッ!