ロードスという名の島がある。

ソードワールドRPGのワールドデザイナー水野良氏による長編シリーズ「魔法戦士リウイ」の最新刊『呪縛の島の魔法戦士』を読みました。
タイトルを見てのとおり、今作は呪われた島ロードスが舞台なんですよ。公式でアレクラスト大陸とロードス島を大々的にリンクさせた物語ってのは非常に珍しいというかもしかして初めてか? 闘技場で活躍した剣闘士が海を渡って王様になっていたことに驚いたり、カシュー王の持っている大陸情報が微妙に古かったりとか、いろいろと仕掛けがあり楽しませていただきました。あとはあれですね、リウイディードリットに見惚れるシーンで、彼女はただのエルフでなくハイエルフなもんで、普通の人が見たらポカーンとなるほど美しいんだよなぁと再認識してみたり。
なんかいろいろ言いたいこともあったりなかったりしますが、このシリーズを結構素で楽しんでいるオレがいる。グループSNEのHPのSWQ&Aで清松氏が「アトンを倒すのはリウイ」ってネタバレした時は正直勘弁してくれよとか思いましたが、考えてみれば『剣の国の魔法剣士』の段階でアトンにつながる伏線は出ていたし、既に物語がアトン対策に進んでいる今となっては些細な問題だよな。文句をつけるのは他の人におまかせして完結までのんびりと読ませていただきたいと思います。