「わっちゃあ……ぬしと二人だけの旅がいい……」

狼と香辛料Ⅱ』を読みましたのですよ。今期の大賞入選者の方々は早いスパンで続刊を出されていまして、頼もしい限りですな。一読者としてもとても喜ばしく思います。


狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

さて、本作は中世ヨーロッパ風の世界で、見た目は可愛い娘さんな賢狼ホロ(表紙参照)と同道することになった若き行商人ロレンスの珍道中といった感じですが、今回も堅実な商売のつもりが思わぬ落とし穴ですわ。今すぐ生命がどうこうされるわけではないが、確実に破滅に近づいていく社会戦被害の描写が実に巧みでして、読んでいる方もガクブルでした。