『BABY』『STAND』

電撃文庫の『山姫アンチメモニクス〈2〉』(著:三上延 絵:榎宮祐)を読みましたのですよ。なんかもう力一杯ラブ&コメって感じの作品でした。榎宮祐さんの表紙イラストは今回も良い感じです。この表紙に釣られて手に取ってくれる人が一人でも増えてくれるとよいのですが。



●第一話「山姫ハンティング」
電撃hpリニューアル直前に載った話。いきなり最終回でビックリしましたよ。このように書き下ろしが追加された形で単行本化されて本当に良かった。
この回から登場の新キャラ・皆本イヅナは、もう少しシリーズが長く続いていたら良い感じに話を引っかき回してくれそうなポジションであったが、残念ながらその機会は得られず、少し惜しい感じのキャラでした。

●第二話「ファミリー・テーブル」
おかしい。風花姉さんが関わっているのにほんのりいい話っぽく終わってしまった。ぶっちゃけあり得ない。ウゾダドンドコドーン!

●第三話「ぐるぐるシチュー地獄」
忘れていれば良かったと、思い出してしまってから思うことがある。あるいは繰り返す悪夢。つーか繰り返しギャグ? そんな感じの話でした。

●第四話「恋のグレート山姫大作戦」
そうか、「グレート」だから「マッスルドッキング」っていうネタだったのか! くそぅ、直撃世代やっちゅーに今頃気づいたわ。恥、恥、恥ぃ!
三上延氏のこれまでの作品とは大幅に雰囲気の変わった本作でしたが、最終回は非常に盛り上がりましたのですよ。主人公のトイレ男こと篠原カズキ君は終盤までひたすら迷惑に巻き込まれるしょんぼりな役どころでしたが、もうダメだーってところで三上作品主人公らしい、ギリギリの大逆転を見せてくれるわけですわ。エンディングも相変わらず美しい。またしても信者ポイントUPですよ。

●あとがき
次回作は「高校生たちが長いものを振り回す話」ですって!? こ、これは制服のおにゃにょこがポン刀装備の予感! あるいは今度こそ「祝福された錆びないドラゴン殺しと名付けられた+6鉄塊」来る!?