勝手に怪造

友人のPEP氏に推薦された『アンダカの怪造学』を読んでみましたのですよ。ぶっちゃけポケモン系? 異世界の存在を召喚する術が学問として扱われるファンタジー現代日本の召喚士養成学校を舞台に、物としか扱われない異世界の存在に個を見出した少女がトラブルに巻き込まれたりトラブルを巻き起こしたりする話でした。
少し前に『六番目の小夜子』に触れた際に蕎麦とラーメンの例え話をしましたが、その観点から申し上げるとこの作品はかなりコテコテな感じでした。主に文体のあたりが。地の文にしても台詞回しにしても、ちょっとくどく語りすぎなのではないかと。もうすこしあっさり目の方が好みな私としては正直、第一章を読み終えるのがちょっと一苦労でした。そこを乗り越えてしまえばあとは割とスイスイ読めたんですが。
しかしまぁ、単純にこの作品に私好みのシチュエーションが不足気味だったため、直接関係無い部分までイマイチに感じているだけで、同じ作者でもガジェットやキャラ配置が変われば評価もまた違ってくるのかもしれず。作者の方は同時期に複数のレーベルで作品を発表されているようで、すげぇバイタリティだなオイと感心することしきりです。
それとアレだ、エナミカツミ氏のイラストが素晴しかった。