片や商、片や春秋

スーパージャンプで先頃連載が終了した『青侠ブルーフッド』の単行本第２巻が発売されましたのですよ。個人的には「え、もう終わり？」って感じです。つーか石渡氏の作品って開幕当初はジワジワと進んでいくのですがある時から急に巻きが入って、最後の方はダイジェストっぽくなってしまうことが多いような気が。爆発的な人気の出にくい作風であるとは思うのですが、もう少しこうなんというか、手心というか。
一応内容を説明しますと、日本を内部から腐らせ買い上げようとする、大陸の古い結社の流れをくむ“将軍”と、それに対抗するこれまた大陸の古い結社の末裔＆日本人青年が新宿、上海、香港と舞台を変えながら戦いを繰り広げる国際謀略アクションでございます。
取り扱っている内容はかなりエッジが効いてるとお見受けするのですが、昨今の内外の情勢を見るとどうにも『事実は小説よりも奇なり』って感じで、コミックと現実の関係もなかなか難しい物であると考えさせられますのですよ。

青侠 2 (ジャンプコミックスデラックス)