Role&Roll vol.11

サヴェッジ・サイエンスの記事を目当てに買ったんですが、他にもいくつか興味深い記事がありましたんで、ご紹介。

●GM座談会
業界の中堅どころを担うデザイナーやライターの方々による座談会。
デザイナーサイドからのアプローチとして「このゲームでGMやりたい」と思わせるゲームを作るのは難しい、とか、「GMは苦痛な役割」とPLに認識されておりショックだった、そんなことはないと言いたい、など、面白い話がいろいろと読めました。
個人的には、GMは準備とか面倒だし、楽だとは言い切れないと思う。が、実際に手間をかけて準備してGMをしている間は、結局楽しんでいる自分がいる。

●ローズ トゥ ロード リプレイ
今回、ゲストPLとしてモンスターメーカーのデザイナーである鈴木銀一郎氏が参加されていました。
不慣れなレギュラーPLがパニクッてしまう場面で的確なアドバイスを出し、今まで一度も戦闘に勝利したことのないPCたちにごく自然に戦術を教示する様は、さすが大ベテランと感心させられました。

クトゥルフ ダークエイジ リプレイ
クトゥルフ神話TRPGを10世紀のヨーロッパを舞台に遊ぼうというサプリメント*1の、紹介を兼ねたリプレイ。
当時のヨーロッパの政治的・宗教的背景についての考察とギャグを織り交ぜた会話が非常に興味深い。

サヴェッジ・サイエンス
本作品のカツカツなバランスを楽しむため、自作キャラクター作成時に考慮すべき点についての解説です。
最も重要なのは、キャラクターを作るより先にチームの役割分担を決めてしまうこと。そしてゲーム中に必要になる要素とは、突き詰めていくと「死なない」「事件の調査を進める」「敵を殺す」と、このようになる。
チーム内での役割分担の明確化は、他の作品においても重要な要素*2であり、たいへん参考になる記事でした。

*1:単品でのプレイも可能らしい

*2:どの役割がどの程度必要になるかは各ゲームでまちまちなので、この辺はGMから示唆があると助かりますな。