可愛い顔してあばばばば

おおむね期待どおりの最終回で無事完結したイノセント・ヴィーナスに続き、WOWOWでオリジナル新作アニメ『奏光のストレイン』が放送開始でございますのですよ。放送第一回は一挙二話放送ですわ。(http://www.s-strain.jp/


キャラクターデザインがカードキャプターさくらギャラクシーエンジェル藤田まり子さんということで非常に可愛らしいのですが、公式サイトのストーリー紹介を読んでみるとなかなかにハードなSFの予感。
などと考えながら本編を見たのですが、すみません。正直見くびっていました。何この極シリアスリアルロボット系ジェットコースターストーリーアニメ。


主人公のセーラは遥か130万光年彼方の最前線に出征した憧れのお兄様を追うため自らも戦場に赴かんとして、最新鋭機動兵器ストレインパイロット候補生となって訓練をつんでいたのですが、突如前線から遠く隔たり戦略的な価値も低いはずの訓練惑星に、敵勢力の無人攻撃機の大群が襲来するんですわ。
セーラと訓練生仲間達はストレインに乗り込み必死に抵抗するのですが、敵指揮官機がやはりストレインでしかも激強で、仲間達が次々に撃墜されてしまうのです。レギュラーかと思っていた仲間キャラが容赦なくSATSUGAIされてしまう展開にはかなーりビビりました。死にフラグもろくに立ててなかったのに……
その後セーラも敢えなく撃墜されてしまうのですが、敵指揮官の正体も判明。なんとそれがすっかり悪人面になってしまった憧れのお兄様だったのです!


続く第二話では、失機者となってしまったセーラが髪をバッサリ切って、機動歩兵隊員となって登場。最新鋭機動兵器ストレインに搭乗するためには、本人の胚から作られた生体インターフェースユニットが必要不可欠という設定なのですが、お兄様に撃墜された際にそれを失ってしまったセーラは、お兄様に会って真意を確かめるためにはなんとしても自分も戦場に行かなくてはならないと考えているのです。しかしエリートパイロット候補生から機動歩兵、なんともひどい落ちっぷりであります。
モチベーションも経験も他の機動歩兵とは比較にならないセーラは、隊内でも浮きまくり。なまじ成績が優秀なだけに陰湿な嫌がらせを受けてしまうんですよ。ていうかこれはひどい虐めですね。そういやこの作品のキャラクターの名前はバーネットの『小公女』『小公子』『秘密の花園』あたりから引っ張ってきてるらしいのですが、なるほどSF小公女セーラってわけか。でもセディは第一話で死んじゃったよ……せっかく白鳥哲氏がさわやか好青年の役だったのに……


聞くところによるとこの作品にはかの名作SFアニメ『Z.O.E Dolores,i 〈ゾーン・オブ・ジ・エンダーズ ドロレス アイ>』のスタッフが多数参加されているとか。なるほど、それならこのハードっぷりも納得できる。でもでも、Z.O.Eはあまりひどい人死にはなかったよな……