SF西遊記

昨年、ほんの一時期だけ話題にした月刊少年シリウスなんですが、案の定3号くらいまでしか買わずその後スルーしまくりだったのですが、私の心配を他所に雑誌はそれなりに順調に続いているようでして、連載作品の単行本化も順次行われていたようです。
んで、初期連載作品の中では出色の出来だと思っていた『Dear Monkey 西遊記』の単行本1〜2巻を読んでみたのですが、これが実に面白い!


Dear Monkey西遊記 (1) シリウスコミックス

Dear Monkey西遊記 (1) シリウスコミックス

Dear Monkey 西遊記(2) (シリウスKC)

Dear Monkey 西遊記(2) (シリウスKC)

西遊記ベースの作品ということで、第一巻表紙の女の子が三蔵ポジションなのですが、この娘がとても健気でして。物理的にも精神的にも厳しい試練に見舞われるのですが、そこで必死に状況に抗う姿が痛々しくも魅力的なんですよ。こんな年端もいかない少女が、時々すごい据わった目というか、覚悟の漲るまなざしを見せるのがもうね、うぐぅっとくるんです。
お供の3人、ゴクウ、ハッカイ、ゴジョウもそれぞれわけあり。特にハッカイのさえない中年っぷりに、ただならぬ哀愁を感じますのですよ。