脳改造

皆さんお待ちかねの『空ノ鐘の響く惑星（ほし）で』第10巻を読みましたのですよ。

空ノ鐘の響く惑星で〈10〉 (電撃文庫)

国内での問題は前巻でひとまず片付きまして、今回からはいよいよフェリオ王子（現在は王弟）が外遊なさるということで、ここへ来て世界がさらに広がった感じです。
今回はシリーズクライマックスに向けてのネタ振りとかキャラクターの動向の表明といった要素が多く一見地味な印象ですが、今までシリーズを追いかけてきた者からすると実に丁寧に描いていることが分かる。
新キャラの神姫、単なる飾りかと思いきやカシナート司教を実質尻に敷いていたり、ウルク・リセリナの関係に干渉してみたり、なかなかどうしてアクティブなキャラじゃありませんか。


ところで今回ラトロアの密偵たちに関する謎がいくつか明かされていましたが、脳改造とかドラッグ常時服用とか、結構エグいネタ来るなぁ。そういや『パラサイトムーン』でも実験室の子供たちとか結構キツかったっけな。渡瀬先生、恐ろしい人だ……


渡瀬先生の恐ろしさといえば、「同衾」という言葉になんだか異様な艶かしさを感じてしまったのですが！　どうなんだそれは！