連邦のモビルスーツです! 頭と脚があります!

ふとしたことから『機動戦士ガンダム MSイグルー 黙示録0079』を見ましたのですよ。
1年戦争時に正式採用されなかったジオン軍の兵器とそれに関わった人々の物語っつーことで、全体的に哀愁というか負け犬ムードが色濃く漂っていまして、判官贔屓という感覚を有する私的にはなんとも味わい深い作品でした。


MS IGLOO


第1話 “大蛇はルウムに消えた”
ルウム戦役に投入されるはずだった艦隊決戦砲「ヨルムンガンド」っつーことなんですが、ルウム戦役といえばザクが初めて実戦に投入され多大な戦果を上げた、歴史の転換点となる重要な一戦だったわけで、ミノフスキー粒子散布下の有視界戦闘において光学的観測に頼らざるを得ない砲艦は既に時代遅れという事実をまざまざと見せつけられてしまうわけですわ。もうね、ラストにシャアザクが颯爽と現れて艦砲射撃をスイスイとかわしながら連邦艦を沈めていくシーン、思わず嗚咽が漏れましたのですよ。切なさ大炸裂。

第2話 “遠吠えは落日に染まった”
試作モビルタンク「ヒルドルブ」、メチャメチャ強ぇ〜じゃんよ! なんでこれ採用されなかったの!? いや、これは中の人が強いのか。
敵として、連邦軍に鹵獲されたザクが登場するんですが、乗っている連邦軍パイロットがゲスっぽいくも手強くて良い感じ。0083バニング大尉とかモンシア中尉とかも、ジムが量産されるまではこうして鹵獲したジオン軍モビルスーツで戦って経験を積んだりしたんだろうか。

第3話 “軌道上に幻影は疾る”
主力モビルスーツ「ザク」を凌駕する新型モビルスーツ「ヅダ」という触れこみだったのですが実態はボドボド……パイロットのジャン・リュック・デュバル少佐が「これはジオニック社の陰謀だ!」*1と叫ぶシーンが何ともイタタで……
今回の敵は連邦軍のボールとジム。オデッサから逃げてきたばかりで動くこともままならぬザクを七面鳥打ちにするナイスなゲスっぷりを見せてくれました。うーむ、連邦軍にまともな人はいないのか。ホワイトベースのクルーなんかすげぇ一生懸命戦っていたのになぁ。


噂によるとこのシリーズ、続編の制作も決定されているらしいとのことで、次はどんな奇想天外兵器を見せてくれるのか楽しみであります。
ついでにオリヴァー・マイ技術中尉とモニク・キャディラック特務大尉が生き残れますように……

*1:ヅダはZIMMAD社が開発