オレの「無知の涸れ井戸」が浪漫*1の欠片を再構築、たまに言語化

友人のPEP氏(RETSUDEN)がblogで紹介していた富士見ミステリー文庫の『GOSICK―ゴシック』という作品がなんとなく気になってしまいまして。買って読んでみたら予想どおりというかなんというかこれがまた大当たりですよ。
正直、文章が固いというか痒いところに手が届かないというか、もう少しこう描写をきめ細かくしてくれるとオレ好みなんだけどなーと思わなくもないのですが、それを差し引いてもキャラの魅力で読み進めることが可能な感じです。
なにしろヒロインは陶人形のように綺麗だけど毒舌で人間キライで、けどビックリ役の少年にだけは微妙に懐き気味、ビックリ役の少年は基本スペックは高いけどヒロインにはいつも凹まされていて、けれどここぞという時には体を張ってヒロインを守るガッツマンという実にオレ好みのキャラ配置。こんな二人が時にツンツンしたり時に仲良く事件に首を突っ込んだり事件に巻き込まれたりするわけですよ。
1924年のヨーロッパという舞台設定もツボっすね。つーてもオレ自身は全然知識無いんですが。トホホ。
とりあえず2巻までと最新の短編集から2編読みまして、概ね期待通りの方向に盛り上がっておりますのですよ。文章もだんだん慣れてきたような? このまま良い雰囲気になる方向でお願いしたい。でも良い雰囲気のままで終わっちゃったら許さん!
ところでヒロインのヴィクトリカってあんなナリしてますが声は老人のようなしゃがれ声って言うじゃないですか。でも見た目がアレなんで油断しているとついリーナの声*1とか真紅様*2の声で脳内再生されてしまう。つーか年長者の声出せる人って例えば京田尚子さんとか? うーん、あの辺はイントネーションとか含めて年長者って感じだからなぁ。ちょっと違う。というわけでいろいろ検討した結果、青山ゆかりin姫岸唯緒from屍姫と羊と嗤う月で脳内再生することに決定。


GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)

GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)

屍姫と羊と嗤う月

屍姫と羊と嗤う月