シャドウテイカー5 ドッグヘッド

『シャドウテイカー』最終巻発売からそろそろ1ヶ月が経ちまして、次の電撃の新刊も出ようって頃ですんで、ここらで自分が読みながら何を思ったか、最終巻を再読しながら書き殴ってみようかと。
感想と言うより実況みたいな内容無い文ですんで、最後まで読む価値あまり無いッスよ。飽きたら飛ばしてください。人に読ませることをいっさい考えず、自分で覚えておくために書いた感じ。当然ネタバレバリバリですんで未読の方はご遠慮ください。


シャドウテイカー〈5〉ドッグヘッド (電撃文庫)

シャドウテイカー〈5〉ドッグヘッド (電撃文庫)



とりあえず表紙と中扉をめくると、いきなり目に飛び込んでくる凶悪なフォルム。ゲゲー、なんじゃこの怖そうな狂戦士の鎧は! 新手のカゲヌシか!? 綴じ込みのカラーイラストを全部開いてみる。おお、中央に寄り添う葉と裕生が。葉のドレスかわええな(*´ω`*) あれ、でも葉、あまし胸ないなぁ……本編の記述では「思ったよりある」っぽいのだが。まあいい。さらに目を右に向けると3頭の犬が。やっぱ最終巻だけあって「黒の彼方」は完全体になるということか? そうなったら葉の意識は……(((;゜Д゜)))
カライラを捲る……誰だこれ、新キャラ? この顔色といい目といい首元の鱗状のものといい、とても人間とは思えん。何体新手のカゲヌシが出るっちゅーんじゃい。


●プロローグ
葉の記憶の欠落が進行している(つд`)……裕生はなんかボロボロになってるし、前巻のラストから1ヶ月、一体何が……メメントォ!? 裕生の左手はボドボドだし。つーか街が……燃えていた……(((;゜Д゜)))


●第一章「消えゆくもの」
章タイトルからしてなんて不吉な響き。と、日付が一日戻ってるな。今は平穏に見えるが……本当に何があったんだよぉおおお!?
ひとまず心を落ち着けて読み進める。みちるは前巻の出来事を引きずっているようだ。無理もないか。
「佐貫の巣」……斧っておいおいw。いや、この斧は何らかの伏線と見た! そしてここで皇輝山文書の内容について言及が。すごいぞ佐貫、なんてあてになる奴だ。それにしても8956ッスか(((;゜Д゜)))……53体のアンデッドとか、200体以上の未確認生命体なんてブッチギリだな。
葉と二人で夜の学校……ぐあ、惜しい! ええい、「黒の彼方」め、いいところで邪魔を。じゃなくて、呼ばなくても出てこられるほど侵蝕率が上がっているのか!? 裕生にプレッシャーかけてくるし、くそぅ、やっぱり油断のならん相手じゃぜ。
そして茜から連絡が。「黒の彼方」に情報が漏洩するのを防ぐには、葉にも事情を話せないんだよなぁ。3巻でもそうだったが、もどかしいぜ。葉が不安がっているところに、「黒の彼方」がまたいらんこと言ったりするからなぁ。くそぅ、やっぱり油断(r
さてそのころ葉は……なんか雄一兄さんにからかわれてもじもじしてますがw。痛々しくもかわいいなぁ。葉はもじもじキャラだが、要所で気持ちを示すリアクションをとってくれるんで見ていてイライラすることは無い。ナイスヒロインだ。


●第二章「ドッグヘッド」
うへぇ、茜無茶するなぁ。銃があるつったって、今やアルター無しの一般人ですよ? なんて言ってるそばから大ピンチ! まあ冷静に考えれば回想シーンなのでここで茜がどうにかなることは無いはずなんですがね。伏線を見逃さないように、狂気度アップの蔵前の話をよく読まねば。ドッグヘッド……まさかな。
んで時間は現在に戻り、茜が裕生に太もも(に刻まれたサイン)を見せるシーンですが、四巻のアレといい、さりげなくこういう微エロいシーンを入れてくるなぁ。すげえぜ三上先生。つーかなぜこういうところでイラストを指定しませんですか編集さーん! それはさておき、やっぱり出てくるか最強最後のカゲヌシ。果たしてそいつは狂戦士の鎧か、鱗の人なのか。「黒の彼方」も珍しくビビッてる……って、ぎゃー、ででで出たーッ!!
イラストが、イラストが……純氏はマッドマンやクリーチャーもいける人であることがこういうシーンで活きるな。ナイスイラスト指定です、編集さん! 白と黒の双頭の獣人……双頭の黒犬である「黒の彼方」との微妙な対比が光る。
新宿駅でまさかの遭遇戦、どうする裕生ちゃん!? と思ったら佐貫がまたまたグッジョブ。黄色い車体は総武線か? 新宿駅の構内とか地下街って広いんだよなぁ……電車が脱線……ごく近い時期に尼ヶ崎の脱線事故があったせいで、大惨事がリアルに大惨事に感じられるぜ。今までは無関係な群衆の犠牲はわりと出ない方向で展開していたが、最終巻ともなると大変なことになるな。そういや『ダーク・バイオレッツ』も中盤過ぎは犠牲者大勢出たっけ……
ぎゃーッ、裕生ちゃんの手が、手が! プロローグのアレはこういうことか!
蔵前から裕生をかばう「黒の彼方」、何やら特撮とかで主人公のピンチを助けてくれるはぐれ者の敵っぽいぜ! もしかしてツンデレw!?
回想シーン……蔵前は葉の父親と会っていたのか。一発でアブサロムの由来を言い当てるあたり、葉の父親って博識だったのね。そして実家で茜と会ったとき、蔵前もちょうどそこにたどり着いたばかりだったのか! なんつータイミングの悪さ。
現在に戻って、佐貫と茜がアブサロム・ドッグヘッドに捕まって金属化させられるシーン、二人が裕生に逃げろって叫んだところでグッと息が詰まりました。顔がくしゃくしゃになりましたのですよ。そしてやっぱり逃げ出せない裕生。蔵前にとどめを刺せない裕生。だけどそれは弱さじゃない、それは人の人たる心の顕れで、それこそが裕生の強さであると信じたい。果たして裕生は自分と葉の命を以て、蔵前に契約を課した。「もっとちゃんとしなきゃ」という想いが痛々しい。そういえばこの言葉、喜嶋バーでツネコさんと話しているときも使われてたなぁ……
ともあれ、ようやくプロローグと繋がった。一応結果はある程度知らされていたとはいえ、経過の推移がめまぐるしいのですごい勢いで引き込まれた。ここからは未知の領域。心せよ、俺。


●第三章「闇の奥」
葉の記憶の侵蝕がさらに悪化している……「黒の彼方」は嫌な煽りをガンガン入れてくるし……本当は裕生と離れたくないだろうによぉ、信じて待つだなんて、痛々しくも健気なんじゃよー。そんな葉の描写をした直後に、みちるがいろいろときめいたりがっかりしたり忙しい。上手いなぁ。
そしていよいよカライラのアレの登場ですよ。形の小ささに反して圧倒的な迫力がビリビリと伝わってくる。彼の口からいろいろと謎が明かされ、理解するのが大変だ。名前で縛る、というのはいかにも説得力があるな。オレの貧弱なライブラリからゲド戦記というのが浮かんできた。
カゲヌシの出自と黒い海の夢についての説明で、なにやら人智を超えた宇宙的恐怖っぽい雰囲気が醸し出されてきましたぞ。彼はいろいろルールを説明したがどこまで本当のことやら。裕生が悩んだり迷ったりするのを見て楽しんでいるふしさえある。なんつーか這い寄る混沌みたいな? 弄ばれてる感がひしひしと。
裕生の三つ目の質問から携帯が鳴るまで、また息が詰まって顔がくしゃくしゃですわ。
所変わって学校。葉が手帳にどんなことを書いたのか……って、蔵前キタ━━━━━━━('A`)━━━━━━━!!!!!
兄貴、スゲー頑張ってるな。つーか一発でアブサロム・ドッグヘッドの弱点を見切るとは、すごい戦闘センスだ! 先のシーンのみちるといい、情報収集・分析に力を発揮した佐貫といい、裕生一人じゃできないことを周りがフォローしてくれるんだよなぁ。ナイスチームプレイ。もう一手、あと一手……ぐあ……こんな時に……しかし、しかしだ。彼女が現れてくれたから、兄貴は向こう側にいかずにすんだ、と思いたい。

黒の彼方:(`ー´)「非常に信用ならない相手ですから」
裕生:(;´∀`)(オマエモナー)


斧! やっぱり伏線だったか! 予測が当たって微妙に嬉しいオレw。そしてよし! これで全部納まっ……あれ?
ぐあ……そこに至るまでの流れで十分すぎるほどなのに、みちる視点でどれほど痛々しい叫びか描写してくれるんだもんなぁ。さらに純氏のイラストが! 私の胸もつぶれそうです。視界が曇って文字が読めません。でも読まねば先に進めない。刮目せよ。


●第四章「シャドウテイカー」
今までと同じノリでつらつら感想を書こうと思っていたのですが……ごめん、無理! なんかもう最終章入ってから一言一句がオレの頭とか胸とか腹とか目頭とかにガッツンガッツンきちゃって、オレの小下らない駄文で汚すなんて畏れ多いわ。最後まで読み終わったときの反応が一回目と全く同じ、高揚感と動悸、息切れ、発汗、涙目で呻きながら悶絶すること数分。もう少し落ち着いて最終章読めるようになるまで、ごちゃごちゃ書くことはできもうさん。つーこってとりあえず終わる。