「立 禁止」

tommy_earth2005-04-09

ゲーマーズ・フィールド別冊『ダブルクロスの風景』(http://www.fear.co.jp/information/gfe09_info.htm)を買ったのですが……ちょっと待てこの表紙、何か微妙におかしいぞ! 「タブルクロスの風景」……ッ! 「ブルクロス」!? こ、これは旧版『ビーストバインド』の裏表紙のロゴが「BEST BIND」だった時並の笑劇! もとい衝撃! F.E.A.R.め、やってくれる……!


それはさておき、TRPG『ダブルクロス』の特集な訳です。ダブルクロスは御存知のとおり基本的には現代伝奇レネゲイドアクションRPGですが、サプリメントアルターライン』でシステムはそのままに、異なる背景で遊べるステージが追加されておりまして、今回はそのサポートといった向きの内容となっております。

平安京物怪録リプレイ『京城月影抄』
見てのとおり、平安時代の京都を舞台にレネゲイドアクションしてしまおうというセッティング。『陰陽ノ京』とか『お伽草子』なんかができそうですな。
リプレイ本編では歴史や伝説の著名人と関連させた設定のPC達が、やはり有名な物語を下敷きにした怪事件に挑むというものでした。PCはかなりはっちゃけてましたが*1、プレイの巧妙さはさすがベテランゲーマー。楽しく読ませていただきました。

●ロストエデンリプレイ『TRUE WORD』
こちらはMMO−RPGの中に閉じ込められてしまったMMOプレイヤーという立場で遊べるセッティング。『クリス・クロス』や『.hack』を思い出させます。
PC1をO畑氏が担当されているのですが、いつもの三下プレイは控えめで、たいへん素晴らしいPC1っぷりでした。エンディングにはホロリときましたよ。
それと今回きくたけ氏もPLとして参加されていたのですが、これはちょっとはっちゃけ過ぎでは。いやまあ、末路まで含めて確かに笑えるが。面白いからいいのか。
ところで本リプレイのGMにしてダブルクロスのシステムデザイナーでもあるクレバー矢野氏のマスタリングについてですが、以前の異能使いリプのときもそうでしたが、ミドルフェイズでの情報収集であらかじめ用意してある項目を開示して、プレイヤーにどの項目について調査するか尋ねているんですよ。で、社会・情報系のスキルでそれぞれ判定させて、成功した項目については情報を公開し、そこからシナリオの全体像をPLに推理させ、クライマックスへの足掛かりとしているわけです。私自身はミドルフェイズのマスタリングがどうにも力加減が難しく、最近ではミドルフェイズをすっ飛ばしていきなりダンジョンハックに入ってしまうことが多いんで、こうしたプロのGMのマスタリングは非常に参考になります。


他にもダブルクロスの追加ステージ『デモンズシティ』のシナリオ、『ニルヴァーナ』、『アルシャード』のシナリオ等の記事が載っておりました。
しかし、ぴよぷーのコミックは正直、微妙な感じでした。(w

*1:特にPC4:嵯峨童子