歌は世につれ、世は歌につれ

『Role&Roll』誌で連載されていたローズトゥロードリプレイ『ソングシーカー』が単行本化されましたのですよ。中盤の2回くらいしか読んでいなかった私でしたが、これを機に全編通して読むことができました。


ローズトゥロード リプレイ ソングシーカー (Role&Roll Books)

ローズトゥロード リプレイ ソングシーカー (Role&Roll Books)

PLの多くがTRPGを初めてプレイする若い人ということで、突拍子もない言動にGMが心の中でうろたえたり突っ込んだりするところに親近感というか、「あるあるw」みたいなw。しかしGMもさる者、うろたえるばかりでなく不用意に単独行動をとったPCを罠に嵌めて「GMずるい!」とか言われてたり。これも「あるあるw」って感じです。
しかし物語の中盤で鈴木銀一郎先生が参加したあたりからだんだんとゲームに慣れてきて、PCとしてゲーム内世界とどう向き合うか意識してきまして、そこから終盤にかけて大変盛り上がってまいりますのですよ。最終回なんかうっかりほろりときて目頭が熱くなってしまいましたのですよ。


ローズトゥロードはファーローズトゥロードのころに数回PLで遊んだことがありまして、防具一個家一軒のような経済感覚や不安定な魔法などで楽しませていただきましたが、今にして思うと参加者の間で作品世界を感覚的に共有するのがちと難しいゲームであったなと。ハプニングを一緒に楽しむ、そのためにシナリオが崩壊してしまってもかまわないくらいの感覚がPL・GMの間で必要だったのかもしれない。ブルーフォレスト物語とかWARPSとか、昔のゲームは結構そういう投げっ放しっぽいの多かったのかも。
しかしまぁ実際に事故も多く発生したであろうということで、なるべく参加者の間で共通認識を持たせて事故を防ぐという目的でハンドアウトとか今回予告とかシナリオコネクションとかPC間コネクションといったセッションハンドリングを補助する要素が発案されたのだろうか。実際私自身、GMをやるときはまず導入部でコケないかあたりから大変なプレッシャーなもので、こういったPLにシナリオ内で共通する方向性を示唆してくれるギミックをシステム側で提供してくれるのは非常にありがたいです。そういう苦労を分かっているんで、PLやるときもなるべくGMの意図を受け取って、乗っていくように心がけているつもりです。GMの隙をつくよりは、想定しきれなかった部分を補う方向でいきたいですね。GMの揚げ足とって困らせるためにゲームやってるわけじゃない。シナリオが進まなくなって困るのはPLの方だ。


ともあれリプレイを読んだらゲームがやりたくなってきちゃいました。単純だなおいw。あれ、でもこの前の掃除のときにルルブ捨てちまったようなきががが。だって固有名詞とか歴史の説明とかすっげー読みにくかったんだもんよ。ごめんよぉ、今度遊ぶ機会がありそうだったら買いなおすからさぁ。許しておくれ。


ローズ・トゥ・ロード (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

ローズ・トゥ・ロード (ログインテーブルトークRPGシリーズ)